【第2話】前任者の悲鳴が聞こえる職場。40代の私が「不穏な空気」の中で下した選択

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不穏な空気の中で下した選択。現場の混乱と異業種転職の現実

違和感の正体を確かめに

「この職場、何かがおかしい」 入社してすぐに感じた予感は、日に日に強まっていきました。私は自分の直感を確かめるべく、少し前に入社していた「先輩」を仕事帰りに喫茶店へ誘いました。

その方は私より少し年下で、同じ派遣社員。初対面では「落ち着いたベテラン正社員」に見えた彼女が、実は私と同じ独身の派遣社員だと知り、勝手に親近感を抱いたのを覚えています。

語られた「過呼吸」の記憶

喫茶店のテーブル越しに、私は思い切って切り出しました。 「辞めていく前任の方、本当の理由をご存知ですか? 上司とうまくいっていないように見えるのですが……」

彼女は一瞬言葉を濁しましたが、私の真っ直ぐな視線に覚悟を決めたのか、小さな声で教えてくれました。 「……入ってすぐに、感じました? すごいですね」

彼女の話では、前任者の方が辞めることを知ったのは、彼女が入社して1ヶ月ほど経った頃だったそうです。「体調不良」が表向きの理由でしたが、実はお手洗いで過呼吸のような声を漏らしていたことがあったといいます。

それを聞き、「やっぱり、相当なストレスなんだな」と背筋が寒くなりました。

「態度に出る私」と、相性の悪い上司

私は不安でした。 実は私、昔から「合う上司」と「合わない上司」がはっきりしていて、合わない相手にはつい態度に出てしまう自覚があったからです。

「この環境で、私はやっていけるのか?」 引き継ぎが終わってから辞めるのは、会社に多大な迷惑がかかる。辞めるなら、今すぐ決断しなければならない。でも、辞めたらまたあの不安定な仕事探しの日々に逆戻りしてしまう……。

迷う私に、先輩派遣の方は冷静にこう言いました。 「相性もあるから。最後は、自分の思った通りにされたらいいと思いますよ」

「とりあえず」を積み重ねる覚悟

結局、私は「続ける」ことを選びました。 「通いやすさ」と「長期雇用」という条件は、当時の私にとって何物にも代えがたかったからです。

「どうしても無理になったら、その時に考えればいい。働けるところまで働こう。ほかを探したとしても、きっとまた別の問題が発生するだろうから」

そんな、ある意味では開き直りに近い決心。 まさかその決断が、15年という長い月日に繋がるとは、その時の私には知る由もありませんでした。

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